2009年8月22日土曜日

自分で出来る媒介(セルフ・メディエーション)

「人は他の人からの学習能力を高める意図のもとに、周到に練り上げられたわかりやすい介入があるときに、もっとも効果的に学習する」というフォイヤーシュタイン博士の理論ですが、「他の人」というのは、教育の専門家、乃至は、部下を育成するのが上手なマネージャーなどを想定しているわけです。「介入」というのは、「考え方の前提を問いかけたり、説明を求めたり、別の案を提示するタイプの介入」で、決して、こうしなさい、このように考えなさいという教えすぎの介入ではないのです。
「視覚パズル」を「解く」場合に、「他の人」の「介入」を待つまでもなく、自分で出来る媒介(セルフ・メディエーション)のテクニックがあるといいます。
◎色をつける 色を使うと、それまで見落としていたパターンや形が見えてくることがあります。
◎番号をふる パズルの要素に番号をふったりアルファベット記号をつけたりすると、似たよ うなものでも混乱せずに済みます。
◎一部を隠す パズルの一部を隠してみましょう。こうすると注意が一点に集中します。
『キャストパズル』は立体的な視覚パズルの一種ですから、この自己媒介(セルフ・メディエーション)のテクニックは有効です。
そして、この章の最後に、ダメ押しをしています。
「◎教えるのはヒントだけにする。くれぐれも教えすぎに気をつけましょう。正しい方向へ背中を押してあげるのはかまいませんが、山の頂までおぶって行ってはいけません。」

   

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