2009年8月13日木曜日

キャストパズルって何ですか?

 先月の28日(火)にサンシャイン60に本社のあるクライアントさんとの二回目の打ち合わせを終えて、同行した“ひこさん”と1階にあるカフェに入った。

 最近、ちょっと知られたITの会社から転職してきた“ひこさん”に、、初めて、「今度、ブログはじめようと思うんだ!」と、半ば、自らにプレッシャーをかけるように云ってしまった。

 それを聞いて、「面白そうですね!」と応じて、「何について書くんですか?」
ときた。

 「今でも時々遊んでいる『キャストパズル』にマーケッテング視点を入れながら、すべての『キャストパズル』を解いて、元に戻すというチャレンジのプロセスを語れればと思っています。」と返した。ところが、“ひこさん”は、『キャストパズル』について名前すら聞いたことが無いということで、『キャストパズル』の何たるかから説明することとなった。

 「『キャストパズル』は、ハナヤマというメーカーから出ている立体パズルの一種で、ブランド名でもあります。もう、かれこれ、25年の歴史があリます。現在、42品目が発売されています。継続的に、毎年、1~2点の新製品が発売されます。
詳しくは、ハナヤマの公式サイト(http://www.hanayamatoys.co.jp/)及び『キャストパズル』オフィシャルサイト(http://www.castpuzzle.net/)を見てください。」

 オフィシャルサイトから、開発当時のことをうかがわせる部分を引用して見ます。「1980年代に入り、このパズルに魅せられた、世界的パズル家である芦ヶ原伸之氏の企画に当時のハナヤマ開発陣が賛同し、その“匠”の技術と創意工夫で飛躍的に精度を高め、より遊びやすいサイズにリメイクする“現代版の鋳造パズル”を開発しようという試みが始まった。」とあります。

 そして、パッケージの箱には「パズルを解く“楽しみ”と“苦しみ”を充分味わっていただくため、解答図は入れておりません。
ぜひ、自力で解答を見つけていただき、本当の“感動”を味わってください。」と明記されています。

 この基本的な考え方は、芦ヶ原先生の開発に当たっての強い指導方針であったと伝えられています。

 ハナヤマは、先生が亡くなられてからも、厳密に、忠実にこの方針を守っています。『キャストパズル』の商品自体の卓越性もさることながら、安易に、解答図、解答書の類を付けないことが、『キャストパズル』をロングセラー商品にしているキーポイントであることは間違いのないところだと思います。

 ただ、一方では、残念ながら、偶々、難易度の高い『キャストパズル』に取り組んで、あえなく、挫折してしまった人も多いに違いありません。

 ビジネス発展の大原則は、顧客創造とリピート購買の促進にあります。マーケッターの目から見ると、もったいないなあと思ってしまいます。

 このような二律背反の問題をどのように調和させるかは、まさに、パズルそのものです。

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