2012年9月9日日曜日

CRMはうまくいっていますか?(その6)

第19話 『お客様へ情報を送付してよいという了解(パーミッション)をいただくこと』

新しいメディアの出現でCRMを企業の大小にかかわらず、展開できる環境は整備されています。

 一番最初の課題は、お客様への情報送付についてのパーミッションの取得です。

 この課題は、電子コマースでは、ビジネスの基本的要素ですから、自ずと達成できてしまう問題ですが、リアルな店舗をもって、ビジネスを展開している場合は、業態の如何にかかわらず、共通する大きな課題です。
 最近のお客様情報の基本データは、名前、性別、誕生日、住所、電話(&FAX)プラス、PCのメールアドレスを必須項目としています。
多くの場合、モバイル(スマートフォン、ケータイ)のメールアドレスも求めていますが、必須項目にしていないケースが大半です。
とかく、モバイルよりPC優位になりがちですが、メディアとの接触の頻度から見れば、明らかにモバイルの方が、PCよりも高いことは明らかです。したがって、PCのそれと同等にモバイルのメールアドレスの取得にもっと、注力する必要があります。
 ただ、モバイルのディスプレイの画面は、PCよりも小さいという与件の違いがあります。したがって、コンテンツの表示も、PC用のコンテンツをそのまま、流用するのではなく、それぞれスマートフォン対応、ケータイ対応の固有のモバイルサイトを保有する必要があります。

どのような会員募集の場合にも、最初から、モバイルのメールアドレスとPCのメールアドレスを必須項目として、情報登録を要請することが重要です。
 最近のマーケット環境から言えば、むしろ、モバイル重視のトレンドであるといえます。

リアルな店舗ビジネスでは、あらゆる機会をとらえて、先ず、徹底して、モバイルでの情報を送付してよいというパーミッションを取得することです。

多くの企業で、すでに何らかの会員組織を保有していて、その売上高に占める会員の売上シェアが高い場合は、先ず、その会員のモバイル情報送付のパーミッションを取得することを最優先させることが重要です。
常に、何をすることが、成果に結びつくかを常に思考することが大事です。